fundamental policy令和7年度 北海道陸上競技協会運営の基本方針

ご 挨 拶

一般財団法人北海道陸上競技協会
会長 品 田 吉 博

令和7年6月1日に歴史ある北海道陸上競技協会の会長という重責を拝命いたしました。その責任の重さに身が引き締まる思いでございます。

すでに報道で伝えられていますが、当陸協で事務職員による資金不正流用が発生しました。陸上競技を愛する選手とその保護者、家族の皆さま、指導者、大会を支える審判員やボランティアの皆さま、支援いただいていているスポンサーの皆さま、サポーターの皆さま、すべての方々からの信頼を著しく損なう行為であり、断じて許されるものではありません。さらに、陸協の財務は極めて厳しい状況です。第三者委員会からは、この事態を招いた背景には、組織全体の統治体制、ガバナンス、意識の欠如がもたらした「構造的な失敗」と報告書をいただいています。

私の会長としての第一の使命は、失墜した信頼を回復し、陸協の再生を成し遂げることです。そのためには組織の透明性を高め、ガバナンス・コンプライアンス体制を抜本的に見直すとともに、歳入の確保と経費の適正化に全力で取り組み、健全な財政基盤を確立してまいります。陸上競技にかかわるすべての皆さまからの信頼あればこそ、選手強化・育成という陸協本来の取り組みを効果的に進めていくことができます。道のりは厳しいですが、皆さまのお力をいただきながらこの難局を乗り越え、北海道の陸上競技が再び力強く発展できるよう、全身全霊をかけて取り組んでまいる所存です。

以下、北海道陸協としての運営の基本方針や地方陸協との連携強化などの取り組みについて述べさせていただきます。

協会運営における基本方針

  • 透明性の確保
    協会の活動、意思決定プロセス、財務状況など、あらゆる情報をオープンにし、関係者の皆様からの信頼を得られるよう努めます。
  • 健全なガバナンスの実践
    法令遵守はもとより、倫理的な組織運営を徹底し、責任体制を明確化することで、協会運営の質と効率性を高めます。
  • コンプライアンスの徹底
    関連法規、協会規程、日本陸上競技連盟規則を遵守し、公正かつ公平な協会運営を行います。

加盟地方協会との連携強化について

北海道における陸上競技の発展には、11加盟地方陸協の皆様との緊密な連携が不可欠です。各地方陸協は、地域に根ざした活動を通じて、陸上競技の普及と振興に多岐にわたる貢献をされており、その活動は北海道の陸上競技界の基盤を支える重要な柱となっています。今後は、これまで以上に各地方陸協とのコミュニケーションを密にし、情報共有を活性化させるため、定期的な会議の開催や専用の連絡プラットフォームの構築などを検討してまいります。また、選手育成プログラム、競技会組織運営、指導者育成、リソースの共有など、多岐にわたる分野での連携を強化し、具体的な共同取り組みを推進してまいります。各地方陸協が抱える課題やニーズを丁寧に把握し、相互支援の体制を構築することで、北海道全体の陸上競技レベルの向上を目指します。さらに、合同ワーキンググループや委員会を設置し、地方陸協の皆様の声を協会運営に積極的に反映させる仕組みを整備することで、より一体感のある組織運営を目指します。北海道の陸上競技界全体が一体的な組織として、共通の目標に向かって進んでいけるよう、会長として主導権を発揮してまいります。

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